印刷費を入れるだけ。1冊あたりの原価と損益分岐がすぐわかる。
同人誌の原価は (印刷費 + その他の経費) ÷ 刷った部数 で計算します。例えば印刷費30,000円・参加費などの経費8,000円で100部刷ると、1冊あたりの原価は380円。頒布価格がこれを下回っていると、完売しても赤字です。
「イベント全体でいくら使ったか」ではなく「この本のためにいくら使ったか」で入れるのがコツです(複数頒布物があるときの分け方はFAQ参照)。
損益分岐点(黒字になる部数)は 総経費 ÷ 頒布価格(切り上げ)。経費38,000円・頒布価格500円なら76部で黒字です。部数決めの目安としては:
相場感(ページ数×10円前後と言われる)を基準に、原価を下回らない価格に。原価ギリギリだと既刊在庫や次のイベント参加費が出ないため、1冊あたり原価の1.3〜2倍に収まる価格設定が続けやすいラインです。
「この本で赤字か黒字か」を知りたいなら入れるのがおすすめ。新刊+既刊など複数の頒布物がある場合は、参加費・交通費を頒布物ごとに按分します(例: 新刊と既刊の売上見込みが7:3なら参加費も7:3で分ける)。本ツールの「その他の経費」には、この本の負担分だけを入れてください。
厳密な決まりはありませんが、頒布数の比率か売上金額の比率で分けるのが一般的です。「今回のイベント経費は新刊のために使った」と割り切って新刊に全額載せる(保守的に見積もる)やり方もあります。
委託では手元に入るのは卸値(頒布価格の6〜7割程度)です。委託中心で頒布するなら「頒布価格」欄に卸値を入れると実態に近い損益分岐が出ます。イベントと委託が半々なら、平均単価で計算してみてください。
同人活動は利益が目的ではないので、もちろん自由です。ただ「いくらの赤字なら趣味として納得できるか」を知っておくのは大事。上の計算機は完売時の赤字額も表示するので、納得して値付けする材料にしてください。
基本は3つ。①売上(イベント別・書店別の頒布数と金額)、②経費(印刷費・参加費・交通費・送料などの領収書)、③在庫数(期末に残った部数)。雑所得でも帳簿があると安心です。頒布記録から申告用の集計まで自動化するツールを現在準備中なので、お知らせは X @コムさん をフォローしてお待ちください。